国内のマッチングアプリ市場、各アプリごとの売上などをまとめています。
2017年頃からの婚活マッチングアプリの利用動向、市場規模などをまとめています。
各サービスから推測されているデータ、各企業ごとのIR情報などを元にWeb決済での売上も予測しているので、マッチングアプリの市場について大枠イメージできるかと思います。
国内のマッチングアプリ売上ランキング
2018年デートアプリ市場の売上規模は168.2億円。
2018年12月、デートアプリ市場売上規模推定値は15億、同年1月比(売上10億円) 112%成長。
マーケット別、市場売上シェア率
全体売上の中、App Storeから135億円、Google Playから33.1億円という売上数値。
運営会社別、売上シェア比率
引用:http://jp.mobileindex.com/report/report_view?s=87
※App Store/Google Play内課金のみの売上推定値でWeb決済は含まれていません。
後ほどWeb決済分の売上予測も掲載しています。
国内のオンライン恋活・婚活マッチングサービス市場規模予測
2020年のオンライン恋活・婚活マッチングサービス市場は、前年比約2割増の620億円に。2025年には、2020年比約7割増の1,060億円に拡大すると予測。
引用:https://www.cyberagent.co.jp/news/detail/id=22697
Omiai運営のネットマーケティングの決算
2018年6月期:31.3億円(メディア事業)
2019年6月期:42.3億円
2018年1月~12月間の売上:36.79億円
with運営のイグニスの決算
2018年9月期:17.3億円
2019年9月期:29.8億円
2018年1月~12月間の売上:20.4億円
Web決済分の売上比率
最初に紹介したmobile indexの売上と上記2社の売上を比較すると、App Store/Google Playでの売上は約50%程度に留まります。
- Omiai:17.5億円(全体で36.79億円)
- with:10.3億円(全体で20.4億円)
つまり、Web決済による売上比率は50%程度あると考えて良いでしょう。
他の事業者も50%程度がWeb決済による売上と考えると、2018年の売上市場は340億円程度と推測されます。
サイバーエージェント発表の市場規模予測では、2018年に392億円となっているので、概ね近い数字になるでしょう。
各社の業績比較
Omiai運営のネットマーケティングの業績
売上 | 利益 | |
2016年6月期 | 14.66億円 | 1.6億円 |
2017年6月期 | 24.13億円 | 3.05億円 |
2018年6月期 | 31.35億円 | 4.5億円 |
2019年6月期 | 42.38億円 | 1.28億円 |
with運営のイグニスの業績
売上 | |
2019年9月期 | 29.83億円 |
2018年9月期 | 17.32億円 |
2017年9月期 | 8.48億円 |
2016年9月期 | 1.36億円 |
タップル運営のマッチングエージェントの業績
純利益 | |
2019年9月期 | 13.93億円 |
2018年9月期 | 11.27億円 |
引用:官報決算データベース
CROSS ME運営のプレイモーションの業績
純利益 | |
2019年9月期 | 7,000万円 |
2018年9月期 | ▲3,700万円 |
引用:官報決算データベース
マッチングアプリの歴史
国内の主要マッチングアプリの歴史をインフォグラフィックでまとめています。(2012年からの変遷)
マッチングアプリの利用動向
婚活実態調査2019
- 婚活サービスを通じて結婚した人の割合は12.7%
- ネット系婚活サービスを通じて結婚した人の割合は7.4%
- 婚活サービス利用経験者の割合は、23.5%となり約4人に1人が婚活サービスの利用経験がある状態に
- 20代・30代の男女ともネット系婚活サービスを利用する割合が高い
- 40代女性においては、婚活パーティー・イベントを利用する割合が高い
婚活サービスの利用経験者の割合
ここで記載されている婚活サービスとは、「結婚相談所、ネット系婚活サービス、婚活パーティー・イベント」の3サービスを表します。
2018年婚姻者のうち12.7%が婚活サービスを通じて結婚していますが、各婚活サービスごとの割合は、以下の通りです。
- 結婚相談所:2.4%
- ネット系婚活サービス:7.4%
- 婚活パーティー、イベント:2.9%
婚活サービスのジャンル別利用者の割合
2018年頃からネット系婚活サービス(いわゆる婚活マッチングアプリ)を利用する人の割合が増えています。
ネット系婚活サービスでの婚姻者割合
2011年ではまだ1.5%しかなかった割合も2018年には約5倍の数値に増えています。
引用:婚活実態調査2019
恋活・婚活のための行動履歴・ビッグデータ解析
米国における調査では、2005年から2012年に結婚した19,131組のカップルのうち、35%がインターネットを通じて交際を始めており、そのうち約半分がいわゆるオンライン婚活サービスを使用したものであることが報告されている。
国内では、2012年2月よりいわゆる一般的なマッチングアプリと呼ばれるOmiaiのサービス提供が開始しているためアメリカよりは遅れてをとっていますが、オンライン婚活サービスを通じて成婚する人も増えてきています。
マッチング予測
「いいね」はほとんど男性から女性に送られるものであり、その場合のマッチング率はおおよそ5~15%。
10~20人に「いいね」をしてその中のたった1人から「ありがとう」をもらえるかどうかといった割合。
引用:Pairsと東京大学 山崎研究室との共同研究、恋活・婚活のための行動履歴・ビッグデータ解析
恋活・婚活のための利用サービスシェア【2017年→2018年比較】
マッチングサービスの利用意向度【2017年→2018年比較】
その他参考情報
世界のマッチングアプリ売上ランキング【2020年4月版】
- Tinder
- Bumble
- Pairs
- Tantan
- Meetme
- Badoo
- Tagged
- Grindr
- Tapple
- Hinge
引用:SensorTower
Tinderについては、こちらのデータも参考に。
【収益ランキング】世界各国の「Tinder」のポジションをまとめてみた
各マッチングアプリとその運営会社
運営会社 | マッチングアプリ |
株式会社マッチングエージェント | タップル |
株式会社エウレカ | Pairs(ペアーズ) |
株式会社アイベック | ハッピーメール |
Tinder inc. | Tinder |
株式会社ネットマーケティング | Omiai |
株式会社イグニス | with |
株式会社プレイモーション | CROSS ME |
株式会社リクルートゼクシィなび | ゼクシィ縁結び |
株式会社Market Drive | イヴイヴ |